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カーリースは「走る距離」と「途中でやめられるか」で決まる|2社の条件を並べました【2026年9月】

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この記事の要点

  1. 車種より先に決まるのは「月に何km走れるか」と「途中でやめられるか」の2つ。どちらも契約したあとから変えられません
  2. 走行距離は記憶ではなく車検証で計算してください。超えた分は精算になります(オリコで乗ーるは、オプションの条件では1kmあたり15円)
  3. 途中解約は2社とも原則できません。オリコで乗ーるだけ有料オプションで逃げ道がありますが、車検・法定点検を受けていることが条件です

結論:車種より先に、「距離」と「出口」が決まります

車種やカラーは商談の途中でも変えられますが、走行距離とメンテナンスプランは変更できないと明記している会社があります。

① 走る距離:たいてい、思っているより走っています

記憶で見積もらないでください。車検証と記録簿があれば、その場で計算できます。

整備の現場から

車検では走行距離を記録します。その仕事をしていて感じるのは、メーターの数字は、多くの方が普段思っている距離より大きくなるということです。

通勤とスーパーだけのつもりでも、年に一度の帰省、休日の遠出、子どもの送り迎えが積み上がります。統計ではなく、記録を取る側から見た印象です。

通勤だけだし、月500kmもいってないと思うんですけど。

車検証と記録簿を出してみましょう。前回の車検のときの距離と、いまのメーターの差を、経過した月数で割るだけです。

2年で20,000km……24で割ると、月830km?

そうです。500kmのプランで契約していたら、毎月330kmずつ足りない計算になります。

計算の式はこれだけです。

(いまのメーター - 前回車検時のメーター) ÷ 経過した月数 = 月あたりの走行距離

距離を超えたらどうなるか

安いから短い距離プランを選ぶ、というのが一番損をする買い方です。

超えた分は返すときに精算されます。オリコで乗ーるの場合、中途解約・免許返納・残価保証の有料オプションの条件では、超えた分が1kmあたり15円です。オプションを付けずに返すときは、残価と査定額の差を精算します(残価は、契約した走行距離なども考えて決まります)。

オプションの条件について、公式サイトに出ている例で見ると、こうなります。

項目内容
契約した月間走行キロ数1,000km
リース期間86か月
基準になる距離1,000km × 86 = 86,000km
返すときが85,500kmなら追徴なし
返すときが87,000kmなら1,000km × 15円 = 15,000円

1,000kmの超過で15,000円です。月に200kmずつ足りないまま9年乗ると21,600kmの超過になり、この単価で計算すると32万円を超えます。

会社の条件この15円/kmはオリコで乗ーるのオプションの条件です。超えたときの扱いと単価は、会社によって違います。

出典:オリコで乗ーる「中途解約オプション」・「残価保証オプション」(2026年9月17日に確認)

距離を気にしたくない場合の選択肢

ニコノリの「もらえるプラン」には、走行距離の制限がありません。ただし条件があります。

項目内容
取扱店舗取扱っていない店舗があると公式サイトに記載
満了時の自己負担名義変更手数料 11,000円(税込) とリサイクル券
走行距離制限なし(無制限)
契約期間1年〜9年

出典:ニコノリ「ご契約プラン」(2026年9月17日に確認)

② 出口:途中でやめられるかは、契約前にしか決められません

買った車は、合わなければ売れます。リースの車は自分のものではないので、その出口がありません。

調べた2社は、どちらも「原則やめられない」と書いています。

会社途中解約について書かれていること
オリコで乗ーる「原則、解約することはできません」
ニコノリ「基本的に途中解約はできません。途中解約をされる場合、解約時の精算や違約金が発生します」

オリコで乗ーるは、中途解約金の計算方法まで公開しています。

中途解約金 = 未払リース料 + 遅延損害金 + 残期間分リース料 + 事務手数料 + 残存価格
             - 未経過費用 - 車両査定価格

残りのリース料がまるごと乗ります。そこから車の査定額を引く形なので、「残り全額」ではありませんが、軽い金額にはなりません。

オリコで乗ーるには、有料の逃げ道があります

ただし「いつでもやめられる」ではありません。3年目より前は解約できず、3年以下の契約はそもそも加入できません。

オリコで乗ーるは別料金のオプションを3つ用意しています。いずれも月額 1,100円(税込)からです。

オプションできること⚠️ 加入できない場合
中途解約オプション5年以下なら3年目以降、6年以上なら満了2年前から違約金なしで解約3年以下の契約は加入不可。輸入車は7年以上の契約のみ
免許返納オプション3年目以降の免許返納・失効なら違約金なしで解約違反による取消は対象外
残価保証オプション返却時の査定が残価を下回っても差額の精算が不要一定の条件内

オプションを付ければ、いつでもやめられるってことですか?

いえ、そこは読み違えやすいところです。「保険」に近くて、条件があります。車検と法定点検を受けていないと外れるんです。

どのオプションにも共通する条件が公式サイトに並んでいます。

  • 未払いのリース料がないこと
  • 車を原状回復すること(損傷・改造なし、レース使用なし)
  • ⚠️ 車検および法定点検を必ず受けていること
  • 走行距離が「契約月間走行キロ数 × 解約日までの月数」を超えていないこと
整備の現場から

点検を飛ばしていると、お金を払って付けたオプションが使えなくなります。ここは整備の側から強く言いたいところです。

ただし、「無制限のほうが得」ではありません

距離が無制限なら安心ですが、それが安いという意味ではありません。

ニコノリの「もらえるプラン」は残価0円です。残価0円は、車の代金を全額リース料で払い切るということなので、その分だけ月々の負担は上がります。

逆に、走る距離が読める方なら、距離を短く設定して月額を下げるほうが総額で安くなることもあります。

金額の条件どちらが安いかは、車種・年数・距離・プランの組み合わせでしか出ません。この記事では断定しません。見積もりを取って、ご自身の条件で比べてください。

2社の違いを、条件ごとに並べます

2026年9月17日に、両社の公式サイトで確認し直しました。

MOTAカーリースを加えた3社の条件は、カーリース3社比較に1つの表で並べています。

読者の条件ごとに、向くほうが変わります

こういう方条件に合う候補理由
輸入車に乗りたいオリコで乗ーるニコノリの掲載車種に輸入車が見当たらない
走る距離が多い・読めないニコノリ(もらえるプラン)走行距離の制限がない
最後に自分の車にしたいどちらでも可ニコノリはもらえるプラン、オリコで乗ーるは残価0円プラン
途中でやめる可能性があるオリコで乗ーる(有料オプション)2社のうち、有料の解約オプションがあるのはこちら
返すときの追い金が不安ニコノリ(クローズドエンド契約)残価の精算が発生しない(ただし大きな損傷は原状回復が必要)
メンテを自分の工場に任せたいオリコで乗ーる(シンプルプラン)メンテを含まないプランを選べる

今日できること

まず、車検証と記録簿で月あたりの走行距離を計算するところからです。

① 車検証と記録簿を出して、月あたりの走行距離を計算する

前回車検時の距離といまのメーターの差を、経過月数で割るだけです。ここが決まらないと、どの会社でも見積もりが取れません。

② 契約年数のあいだの暮らしを書き出す

5年後、9年後に、家族の人数・通勤経路・住む場所は変わっていそうか。変わりそうなら、年数を短くするか、解約の条件を先に読んでください。

③ 気になった会社の公式サイトで、その車種の条件を見る

走行距離の選べる幅は、車種ごとのページで初めて出てきます。広告や紹介記事に書いてある数字と、公式サイトの数字が食い違うことがあります。この記事を書くときも、広告の資料にあった走行距離の数字が公式サイトで確認できませんでした。

この記事の対象ここで扱っているのは新車のカーリースです。中古車リースや短期リースは条件が異なります。

この記事の情報について

この記事の筆者は、仕事で日常的に多くの車と部品に触れています(詳しい経歴は筆者プロフィールをご覧ください)。

整備士としての見立て(記事の中では「整備の現場から」と付けてあります):車検で走行距離を記録する作業から感じている、メーターの数字が本人の見積もりより大きくなりやすいという傾向。これは統計ではなく、記録を取る側から見た印象です。特定の方の車や契約について書いたものではありません。

公開情報から引いた部分:両社の契約条件(オリコで乗ーるとは、リース契約に関するFAQ、中途解約オプション、免許返納オプション、ニコノリ ご契約プラン)。2026年9月6日に確認し、9月17日に確認し直しました(残価保証オプションも確認)。

よくある質問

カーリースは途中でやめられますか?

調べた2社は、どちらも原則としてやめられません。オリコで乗ーるは月額1,100円(税込)からの中途解約オプションを付けた場合に限り、条件内であれば違約金なく解約できます。ただし3年以下の契約はこのオプションに加入できず、輸入車は7年以上の契約でないと加入できません。ニコノリは「基本的に途中解約はできません」と案内しています。

走行距離が無制限のカーリースはありますか?

ニコノリの「もらえるプラン」は走行距離の制限がありません。契約満了時に車がもらえる、残価0円のプランです。ただし取扱っていない店舗があると案内されているため、申し込み前に確認が必要です。

走行距離を超えるとどうなりますか?

オリコで乗ーるの場合、中途解約・免許返納・残価保証の有料オプションの条件では、契約した月間走行キロ数にリース月数を掛けた距離を超えた分について、1kmあたり15円がかかります。たとえば月1,000kmで86か月なら86,000kmが基準で、87,000km走っていれば1,000km分の15,000円です。オプションを付けずに返す場合は、残価と査定額の差を精算します。

自分の年間走行距離はどこで分かりますか?

車検証と、前回の車検や点検の記録簿に走行距離が記載されています。今のメーターの数字から前回車検時の数字を引き、経過した月数で割ると、月あたりの平均が出ます。記憶で見積もると実際より少なくなりがちです。

輸入車もカーリースで借りられますか?

オリコで乗ーるは国産車と輸入車の約300車種を扱っています。ニコノリは、公式サイトで確認できたのは国産車のみでした。輸入車を検討している場合は選択肢が変わります。

この記事の金額・条件は2026年9月17日に公式サイトで確認したものです。制度の改定や各社の都合で変わります。お申し込みやお手続きの前に、公式サイトや契約書で最新の内容を必ずご確認ください。