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車のフロアマット、重ねて敷いていませんか?国の調査でわかった事故の原因【2026年8月】

この記事の要点

  1. 敷くのは1枚だけ。国土交通省が調べた事故13件のうち11件(84%)が、固定していないマットの二重敷きでした(平成22年4月の調査)
  2. ブレーキを繰り返し踏むと、効きが落ちます。踏み直すのではなく、強く踏み続けます
  3. 社外品が悪いのではありません。重ねること・固定しないことが問題です。確かめ方は運転席の足元をのぞくだけ

結論:純正マットの上に、社外品を重ねない

車の足元にマットを2枚敷いていませんか。この使い方が、アクセルペダルが戻らなくなる事故の原因になっています。

国土交通省は、こう注意を出しています。

フロアマットを固定せずに重ね敷きするなど、不適切にフロアマットを使用すると、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり車の急加速に繋がる不具合が発生することがあります。

出典:国土交通省「適切にフロアマットをしっかり固定して使用してください」(2026年8月30日に確認)

そして実際に事故が起きています。

13件のうち9件が、同じ原因だった

ほとんどが「重ねた」か「固定していなかった」でした。速度は関係なく起きています。

国土交通省が事故情報13件を分析した結果です。

何が起きていたか件数
未固定のマットが二重敷きされていた11件(84%)
マットが未固定だった2件

原因の推定はこうなっています。

推定された原因件数
純正品の上に社外品を敷いた二重敷きで、アクセルペダルに引っかかった9件(69%)
ブレーキ操作時にマットでアクセルペダルも押された2件
未固定のマットが干渉してアクセルペダルが戻らなくなった1件
変更したペダルカバーとマットが引っかかった1件

走っていたときが53%(7件)、後退や発進など低速のときが47%(6件)。速度は関係なく起きています。

調査の時点この件数は平成22年(2010年)4月時点の調査結果です。それ以降の件数は確認していません。

出典:国土交通省「フロアマットの使用方法に関する調査結果」(平成22年4月)(2026年8月30日に確認)

いちばん知られていないこと:ブレーキが重くなる

踏み直すほど、ブレーキは重くなります。何度もパタパタ踏むのではなく、強く踏み続けます。

国土交通省の注意事項に、こう書かれています。

フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速した場合にブレーキ操作を繰り返し行うと、ブレーキ倍力装置の機能が大幅に低下するため、ブレーキ操作に大きな踏力(強く踏む力)が必要になりますので注意しましょう

出典:国土交通省「適切にフロアマットをしっかり固定して使用してください」(同じページ・2026年8月30日に確認)

正直に書きます。「ブレーキを踏めば止まる」と思っていると、間に合わないことがあります。

ブレーキには踏む力を助ける装置が付いています。何度も踏み直すと、その助けが減っていきます。

踏み直しちゃダメってことですか?

そうなんです。何度もパタパタ踏むより、強く踏み続けるほうがいいですね。だから先にマットのほうを直しておくのがいちばんです。

ただし、社外品が悪いわけではありません

問題になっているのは品物ではなく、使い方です。

ここまで読むと「社外品はやめたほうがいい」と思うかもしれません。そうではありません。

❌ やめる✅ こうする
純正の上に社外品を重ねるどちらか1枚だけにする
固定せずに置く車側の留め具に留める
留め具の位置が合わない品を使うその車に合う品を選ぶ

社外品を使うなら、純正マットを外してから敷いてください。車には最初からマットを留めるための金具やフックが付いています。

車種の条件留め具の位置と形は車種によって違います。お乗りの車の取扱説明書でご確認ください。

今日できること:足元をのぞく

運転席のドアを開けて、足元を見るだけです。

① 何枚あるか数える

2枚敷きになっていたら、下の1枚を外します。 純正を残すか社外品を残すかは、留め具に合うほうを選んでください。

② 引っ張ってみる

マットの手前側を持って、ペダルのほうへ軽く引きます。 ずれるなら固定できていません。

③ 留め具を確認する

床に金具やフックがあるはずです。マットの穴と合っているか見てください。穴の位置が合っていない社外品は、留めているつもりで留まっていません。

④ 洗ったあとは必ず留め直す

整備の現場から

マットを外して洗ったあとの留め忘れが、いちばん多いと感じています。数字ではなく、日々作業している立場からの印象です。

足元に置いているのがマットだけとは限りません。脱いだ靴やトレーも同じように動きます。車を土足禁止にする前ににまとめました。

この記事の情報について

公開情報から引いた部分

整備士としての見立て(記事の中では「整備の現場から」と付けてあります)

  • 洗ったあとの留め忘れがいちばん多いという実感。数字ではなく、日々作業している立場からの印象です

確かめていないこと

  • 事故の件数は平成22年(2010年)4月時点の調査です。それ以降の件数は確認していません
  • 車種ごとの留め具の位置や形。お乗りの車の取扱説明書でご確認ください
  • 社外品のフロアマットの個別の品質。この記事では特定の製品を評価していません

よくある質問

フロアマットを重ねて敷くと何が起きますか?

アクセルペダルがフロアマットに引っかかり、戻らなくなることがあります。国土交通省は「フロアマットを固定せずに重ね敷きするなど、不適切にフロアマットを使用すると、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり車の急加速に繋がる不具合が発生することがあります」と注意を出しています。

どれくらいの事故が起きているのですか?

国土交通省が13件の事故情報を分析したところ、フロアマットの状態は「未固定のフロアマットの二重敷き」が84パーセント(11件)でした。原因としては、純正品の上に社外品を敷いた二重敷きでアクセルペダルに干渉したものが69パーセント(9件)を占めています。平成22年4月の調査結果です。

ペダルが戻らなくなったら、ブレーキを踏めば止まりますか?

止まりますが、注意点があります。国土交通省は、フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速した場合にブレーキ操作を繰り返し行うと、ブレーキ倍力装置の機能が大幅に低下し、ブレーキ操作に大きな踏力が必要になると案内しています。何度も踏み直すのではなく、強く踏み続けることになります。

社外品のマットを使ってはいけないのですか?

社外品そのものが問題なのではありません。問題になるのは、純正マットの上に重ねて敷くことと、固定せずに使うことです。使うなら純正マットを外して1枚だけにし、車側の留め具でしっかり固定してください。

自分の車が大丈夫か、どう確かめますか?

運転席の足元をのぞいて、マットが1枚だけか、留め具で固定されているかを見てください。2枚敷きになっていたら下の1枚を外します。留め具の位置と合っていない社外品も、ずれる原因になります。

この記事の内容は2026年8月30日に公式の情報で確認したものです。制度や各社の案内は変わることがあります。また、車種や状況によって扱いが異なる場合があります。判断される前に、公式の案内やお車の取扱説明書で最新の内容をご確認ください。