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車の警告灯、赤は今すぐ停車です|黄色も「様子見でいい」ではありません【2026年9月】

この記事の要点

  1. 赤はその場で止まります。ただしブレーキ警告灯だけは例外で、まず駐車ブレーキを解除して消えるか見てください
  2. 黄色は「走ってもいい」という意味ではありません。JAFは「走行はお勧めしません」と案内しています
  3. オイル差しのマークは「量」ではなく「圧力」です。足すのではなく、まず止めてください

結論:赤は今すぐ止める。黄色は「走ってもいい」ではありません

いちばん知りたいのは「このまま走っていいのか、今すぐ止まるべきか」だと思います。答えは色で分かれます。

色意味どうするか
赤そのまま走ると壊れる・危ないその場で安全な場所に止める
黄異常を検知している⚠️ 「走ってもいい」ではない。早めに点検へ
青・緑装置が働いているお知らせ異常ではない

この表の出どころこの色分けはJAFの区分です。同じ形のマークでも、車種によって色や意味が違うことがあります。

黄色を「様子見でいい色」だと思っている方が多いのですが、そうではありません。

状況によっては重大なトラブルにつながる恐れがあるため、走行はお勧めしません。

出典:JAF「エンジン警告灯が点灯した場合」(2026年9月7日に確認)

形と対処をまとめました。この5つは、ホンダのN-BOXとダイハツのタントの取扱説明書で形が同じでした。ただし名前と対処は車種と年式で変わります。お手元の説明書で確かめてください。

この形が点いたら、どうするか

ホンダ N-BOX(2012年式・2017年式)とダイハツ タント(2018年12月版)の取扱説明書で、形と対処を確かめた代表的な5種類です。規格に準拠した図ではありません。同じメーカーでも、ほかの車種・年式が同じとは限りません。

紺色の線画は、実際のランプの色ではありません。説明書が名前に「赤色/レッド」と書いているものだけ、赤で描いています。文字は色で急ぎ具合を分けていません。対処はすべて文章で書いてあります。

同じ意味でも、車種によって名前・色・対処が変わります。お手元の車の取扱説明書が、いちばん正確です。

油圧警告灯

オイルの圧力が下がっている

オイルの「量」を知らせるものではありません

点いたら … ただちに安全な場所に停めて、エンジンを止める

そのまま走ると、エンジンが故障するおそれがあります

オイルの量は、レベルゲージで確かめます

水温警告灯(赤色)

冷却水の温度が上がりすぎている

説明書が名前に「赤色」と書いています

点いたら … ただちに安全な場所に停めて、冷やす

チカチカ … 説明書によって対処が分かれます

タント(2018年12月版)は「ただちに停車」、N-BOX(2012年式)は「ゆっくり走行」と書いています

ブレーキ警告灯(赤色)

説明書が名前に「赤色/レッド」と書いています

駐車ブレーキをかけているあいだも点きます

まず駐車ブレーキを解除して、消えるか見てください

消えないとき … ブレーキ液の不足やブレーキ系の異常

解除しても消えないなら、ただちに安全な場所に停めて連絡を

充電警告灯

充電系統(ベルトなど)の異常

「バッテリー警告灯」と呼ばれることもあります

点いたら … 対処は車種の取扱説明書を確認してください

タント(2018年12月版)は「ただちに安全な場所に停車して連絡」。N-BOX(2012年式)は「エアコンなどを切って電気の使用を減らし、ただちに販売店へ修理を依頼」

N-BOX(2012年式)には「一時的に停車する場合は、エンジンを停止しないでください」ともあります

エンジン警告灯

エンジンの電子制御に異常がある

ホンダのN-BOXでは「PGM-FI警告灯」という名前です

点いたら … 高速走行を避けて、ただちに点検へ

チカチカ … 説明書によって対処が分かれます

タント(2018年12月版)は「点灯と同じ」、N-BOX(2017年式)は「10分以上停車」と書いています

エンジンをかけた直後に、いくつも点いて数秒で消えるのは正常です

「点かないときも異常」と書かれた警告灯もあります。タント(2018年12月版)は警告灯ぜんぶに、N-BOX(2012年式・2017年式)はエアバッグ・ABS・EPSなど一部に書いています。青や緑の表示灯や、半ドアのように条件がそろったときだけ点くものは、これに当てはまりません。

この図にあるのは5種類だけです。車にはほかにも警告灯・表示灯があり、車種によって数も種類も違います。お手元の説明書の一覧をご覧ください。

出典(2026年9月8日に確認):Honda オーナーズマニュアル N-Box / N-Box Custom 30TY0600(2012年1月)P.50-53・254-255/30TTAG00(2017年7月)P.53・55・56-58・65/ダイハツ 取扱説明書 タント 01999-B2468(2018年12月版)P.226・227・228・230・257

形は説明書の図を画面で見て、こちらで描き直したものです。メーカーの図はなぞっても複製してもいません。色は説明書が名前に書いているものだけです。

赤の4つは、その場で止まってください

上から3つは、走り続けると車そのものが動かなくなります。ブレーキ警告灯だけは事情が違います。

赤の中でも、よく出るのがこの4つです。

ただしブレーキ警告灯だけは事情が違います。パーキングブレーキが解除できていないだけのことがあるので、まずそこを確かめてください。

警告灯どうするか(JAFの案内)何が起きているか
油圧(オイル差しのマーク)すぐにエンジンを停止オイルの圧力の異常。そのまま走るとエンジン焼き付き
水温(温度計のマーク)すぐに停止させて自然冷却。原因が特定されるまで始動しないオーバーヒートの恐れ
バッテリー(電池のマーク)速度を落とし、速やかに安全な場所で停止発電機の故障やベルト切れ。そのうちエンジンが止まる
ブレーキ(!のマーク)⚠️ まずパーキングブレーキを確認。解除しても消えないなら走行は危険解除して消えれば異常なし。消えなければブレーキ系の異常

赤いランプが点いたんですけど、あと5分で家なんです。それくらいなら……

油圧なら、その5分がいちばん危ないです。オイルが回っていない状態でエンジンを回し続けると、金属どうしが直接こすれます。

そんなに早く壊れるものなんですか。

距離ではなく、回した時間で進みます。止めるのが早いほど、直る可能性が残ります。

「家まであと少し」で走り続けて、修理が乗せ換えになることがあります。止めるのが早いほど選択肢は多く残ります。

バッテリーの警告灯については、上がる前に出るサインのほうも合わせて読んでおくと役に立ちます(バッテリーが上がる前に出ているサイン3つ)。

現場でいちばん多い取り違え:オイルのマークは「量」ではありません

このマークが知らせているのは、オイルの「圧力」です。量ではありません。

整備の現場から

オイル差しのマークが点いたとき、「オイルが減ったのかな」と思って走り続ける方がいます。そこが分かれ目です。ここは整備の側から強く言いたいところです。

油圧警告灯は、オイル量を示すものではありません。オイル量の点検は、オイル レベル ゲージで行ってください。

出典:ダイハツ 取扱説明書 タント(01999-B2468・2018年12月版)P.226(2026年9月8日に確認)

圧力が下がっているということは、オイルがエンジンの中を回っていないということです。そのまま走ると、金属どうしが直接こすれます。足せば直る話ではありません。

オイルの量を知りたいときは、エンジンを止めてレベルゲージで測ります。警告灯では分かりません。

なお、JAFは「油量警告灯」という、オイルの量が減ったことを知らせるランプも案内しています。

オイルレベルゲージの下限以上であれば走行可能と考えられますが、早急にオイルを補充(交換)してください。

出典:JAF「油量警告灯が点灯した場合」(2026年9月7日に確認)

車種の条件これは付いている車と付いていない車があります。今回確認した7点の取扱説明書(ホンダ4車種・ダイハツ1車種・日産2車種)には、どれにもありませんでした。

「オイルのマークが2つある」と思い込まないでください。迷ったら、止めるほうが安全です。

点いても故障ではないもの

スパナのマークがその代表です。「そろそろ整備の時期です」というお知らせで、故障ではありません。

一般的にはオイル交換などメンテナンス時期になると、スパナマークの表示灯が点灯または点滅します。異常ではありません。

出典:JAF「スパナマークが点灯した場合」(2026年9月7日に確認)

整備のあとにリセットしないと、設定距離に達した時点でまた表示されます。

ほかに、半ドア・シートベルト・燃料残量なども、状態を知らせているだけのものです。

エンジンをかけた直後に全部点くのは、正常です

球やLEDが切れていないかを、車が自分で確認しています。消えずに残ったものが、本当の警告です。

キーを回した(プッシュスタートを押した)直後、メーターの警告灯が一斉に点いて、数秒で消えます。あれは正常な動作です。

そしてここが見落とされやすいところです。

点くはずのランプが一度も点かないのも、異常のことがあります。そのランプは、本当に異常が起きたときにも知らせてくれない状態になっている可能性があります。

これは実感ではなく、メーカーが書いていることです。

これらの警告灯は、パワーモードをONモードにしたときに点灯し、エンジン始動後または、数秒後に消灯します。点灯しない場合や消灯しないときは、システム異常のおそれがありますので、取扱説明書の指示に従い対処してください。

出典:Honda 取扱説明書 N-BOX/N-BOX CUSTOM/N-BOX JOY 2024「警告灯一覧」(2026年9月8日に確認)

正直に書きます。これはメーターのランプ全部の話ではありません。

書き方は説明書で違いました。ダイハツのタント(2018年12月版)は警告灯の章の冒頭にまとめて「電源を”ON”にしても警告灯が点灯(または点滅)しないときは点検を」と書いています。ホンダのN-BOX(2012年式・2017年式)は警告灯ごとに書き分けていて、エアバッグ・ABS・EPSなどには「全く点灯しない場合は点検を」とありますが、燃料残量やVSA OFFには書かれていません。

車種の条件これはこの2車種の説明書で確かめたことです。同じメーカーでも、ほかの車種・年式が同じとは限りません。

青や緑の表示灯や、半ドアのように条件がそろったときだけ点くものは、これに当てはまりません。

始動時に一度点いて消えるかは、誰でもその場で確かめられます。点かないものがあったら、お手元の説明書でその警告灯のページを見てください。

ただし、色だけで全部は決められません

確実なのは、その車の取扱説明書です。警告灯のページには、その車に付いているマークだけが載っています。

同じ形のマークでも、車種によって色や意味が違うことがあります。JAFもブレーキ警告灯について「車種により電球切れなどでも点灯する場合があります」と補足しています。

警告灯が点灯・点滅している状態での走行は保安基準違反となる可能性があります。

出典:JAF「赤色の警告灯が点灯した場合」(水温警告灯・エンジン警告灯のページに共通の記載)(2026年9月7日に確認)

点いているのか、チカチカしているのかも見てください

JAFの案内は点灯と点滅をまとめて書いていますが、メーカーの説明書は分けていることがあります。

たとえばホンダのN-BOX(2024年)の取扱説明書では、こうなっています。

警告灯点灯点滅
PGM-FI(エンジン)高速走行を避けて点検へ可燃物のない場所で10分以上停止
ブレーキ(レッド)ブレーキフルードの低下など電子制御パーキングブレーキの異常
燃料残量残量が少ない燃料計の異常
VSA(横すべり防止)システムの異常作動中。異常ではありません

点滅のほうが急ぐものと、点滅が正常なものが、同じ車の中に両方あります。「点滅なら大丈夫」とも「点滅なら危険」とも言えません。

これはN-BOX(2024年)の話で、ほかの車に当てはまるとは限りません。同じように分けて書いてあるか、お手元の説明書で確かめてください。

今日できること

取扱説明書の「警告灯」のページを、スマホに1枚入れておくのがいちばん効きます。

① 取扱説明書の「警告灯」のページを開いて、写真を撮る

グローブボックスに入ったままの説明書を、路肩で探すのは大変です。スマホに1枚入れておけば、その場で見られます。

② 赤が点いたときに止まる場所を、先に決めておく

いつも通る道で、安全に止められる場所(駐車場・コンビニ・広い路肩)がどこかを思い浮かべておいてください。高速道路なら、次の非常駐車帯やサービスエリアまでの距離が目安になります。

③ 明日の朝、始動時に全部点いて消えるかを見る

1回だけで済みます。点かないランプがあれば、次の点検のときに伝えてください。

点検や車検で整備をすすめられたとき、どこまで受けるかの考え方は車検の見積もり、断ってよい項目と断らないほうがいい項目にまとめました。

この記事の情報について

この記事の筆者は、仕事で日常的に多くの車と部品に触れています(詳しい経歴は筆者プロフィールをご覧ください)。

整備士としての見立て(記事の中では「整備の現場から」と付けてあります):油圧警告灯と油量警告灯の取り違えが多いという実感。統計ではなく、日々作業している立場からの印象です。特定の方の車について書いたものではありません。

公開情報から引いた部分:警告灯ごとの原因と対処(JAF「赤色の警告灯が点灯した場合」、油圧警告灯、水温警告灯、ブレーキ警告灯、バッテリー警告灯、エンジン警告灯、油量警告灯、スパナマーク)。2026年9月7日に確認しました。

始動時に警告灯が点灯して消灯することは、Honda 取扱説明書 N-BOX/N-BOX CUSTOM/N-BOX JOY 2024「警告灯一覧」から引きました。

「点灯しない場合も異常」の書き方がメーカーで違うこと、警告灯の形、そして油圧警告灯がオイルの量を示すものではないことは、次の取扱説明書で確かめました。Honda オーナーズマニュアル N-Box / N-Box Custom(資料番号 30TY0600・2012年1月)P.50-53・254-255、同(30TTAG00・2017年7月)P.53・55・56-58・65、ダイハツ 取扱説明書 タント(01999-B2468・2018年12月版)P.226・227・228・230・257。いずれも2026年9月8日に確認しました。

2026年9月8日の訂正。

この記事には公開後いちど、「N-BOX(2024年)の警告灯一覧は不完全で、取扱説明書には油圧・水温・スパナの警告灯が載っている」と書きました。これは誤りでした。根拠にした資料が、2024年式ではなく2012年式(初代)の取扱説明書だったためです。

正しくは、同じ車名でも年式でランプが変わります。ホンダのN-BOXでは、2012年式にあった油圧・高水温の警告灯が、2017年式・2024年式では独立したランプではなくなり、画面の文字(「エンジン油圧異常」など)で知らせる形に変わっています。

あわせて「オイルのマークは2つある」という書き方と、「点かないランプがあるのは異常」という書き方も直しました。前者は形を確かめられていないまま書いたもの、後者は説明書が一部の警告灯についてだけ書いていることを、全部のランプの話のように広げていたものです。

ランプの有無・名前・出かたは、車種と年式で変わります。お手元の車の取扱説明書がいちばん正確です。

よくある質問

赤い警告灯が点いたら、そのまま走ってもいいですか?

油圧・水温・バッテリーの警告灯は、走らずに安全な場所で止めてください。JAFは油圧警告灯について「すぐにエンジンを停止してください」、水温警告灯について「エンジンをすぐに停止させて、自然冷却を行ってください」と案内しています。ただしブレーキ警告灯だけは例外で、パーキングブレーキが解除できていないだけのことがあります。解除して消えれば異常ではありません。消えない場合は走行が危険です。

黄色い警告灯なら、しばらく走っても大丈夫ですか?

「大丈夫」という意味ではありません。JAFはエンジン警告灯について「状況によっては重大なトラブルにつながる恐れがあるため、走行はお勧めしません」と案内しています。また「警告灯が点灯・点滅している状態での走行は保安基準違反となる可能性があります」とも書かれています。

オイルのマークが点いたら、オイルを足せばいいですか?

いいえ。オイル差しのマークは、多くの場合オイルの「圧力」が下がったことを知らせるものです。ダイハツのタント(2018年12月版)の取扱説明書にも「油圧警告灯は、オイル量を示すものではありません。オイル量の点検は、オイル レベル ゲージで行ってください」と書かれています。圧力が下がった状態で走るとエンジンが焼き付くおそれがあるため、まず安全な場所に停めてください。オイルの量が減ったことを知らせる油量警告灯を備えた車もありますが、付いていない車もあります。お手元の取扱説明書でご確認ください。

スパナのマークが点いたのですが、故障ですか?

故障ではありません。JAFは「一般的にはオイル交換などメンテナンス時期になると、スパナマークの表示灯が点灯または点滅します。異常ではありません」と説明しています。整備のあとにリセットしないと、また同じ距離で表示されます。

エンジンをかけたとき、警告灯が全部点くのは異常ですか?

正常です。球やLEDが切れていないかを確認するために、始動時に一度点灯して数秒で消える仕組みになっています。消えずに残ったものが本当の警告です。なお、説明書によっては「電源を入れても点灯しない場合も異常」と書かれている警告灯があります。ダイハツのタント(2018年12月版)は警告灯全体について、ホンダのN-BOX(2012年式・2017年式)はエアバッグ・ABS・EPSなど一部の警告灯について、その旨を記載しています。これはこの2車種で確かめたもので、同じメーカーのほかの車種・年式が同じとは限りません。青や緑の表示灯や、条件がそろったときだけ点くランプは当てはまりません。

この記事の内容は2026年9月7日に公式の情報で確認したものです。制度や各社の案内は変わることがあります。また、車種や状況によって扱いが異なる場合があります。判断される前に、公式の案内やお車の取扱説明書で最新の内容をご確認ください。