車を売る前に確かめる3つと、売ったあとに必ずやること【2026年8月】

この記事の要点
- 売る前に車検証の所有者欄を見ます。ローン中は、所有者が自分でないことがあります
- 売ったあと、名義変更をするのは買った側です。自分ではできません。済んだかどうかは確かめないと分かりません
- 済んでいないと自動車税の通知が自分に届き続けます。引き渡しのときに「終わったら連絡を」と頼むだけで防げます
結論:売る前に「名義」、売ったあとに「名義変更」
忘れると後から困るのは、2つだけです。
| いつ | 何を |
|---|---|
| 売る前 | その車の名義が自分かを確かめる |
| 売ったあと | 名義変更が済んだかを確かめる |
2つ目を確かめない方が、ほとんどです。済んでいないと税金の通知が自分に届き続けます。現場で見てきた範囲の話で、統計ではありません。
売る前に確かめる①:車検証の所有者欄
車検証を1枚見るだけです。査定に出す前に見ておくと、あとの手戻りがありません。
まず車検証を出してください。「所有者」の欄を見ます。
ローンで買った車は、支払いが終わるまで所有者が自分ではないことがあります。販売会社や信販会社の名前が入っていることがあります。
その場合、売る前に名義を自分に変える手続き(所有権解除)が要ります。
車検証には2つの型があります
国土交通省の案内によると、車検証にはAタイプとBタイプがあります。
| 所有者はどこを見るか | |
|---|---|
| Aタイプ | 所有者欄 |
| Bタイプ | 備考欄に所有者の情報が記録されている |
紙の車検証(A4サイズ)なら、枠外左上の番号欄に5桁の数字に続いて「A」か「B」が書かれています。
電子車検証(ICタグが付いた厚紙)は、券面だけでは判別できません。車検証閲覧アプリか、交付時に渡された「自動車検査証記録事項」の帳票の左上で確認します。
所有者が自分じゃなかったら、売れないんですか?
売れないわけじゃないですよ。ただ、先に名義を自分に移す手続きが要ります。ローンが残ってるなら、まず残りを払う話になりますね。
売る前に確かめる②:いつ売るか
車検を通す直前なら、通す前に査定を受けておくほうが選べます。
車検にかけた費用が、そのまま査定額に上乗せされるとは限りません。
車検を通す直前なら、通す前に査定を受けておくほうが判断しやすくなります。見積もりと査定額を並べる手順は13年を超えた車、車検を通す?手放す?にまとめました。
どこに出すか自体を決めかねている方は、車はどこに売る?に下取り・買取店・複数社・廃車買取の4つを並べています。
金額の条件査定額は車種・年式・走行距離・状態で大きく変わります。このサイトでは相場を書きません。
売る前に確かめる③:書類
印鑑証明の「3か月以内」が、いちばん見落としやすいところです。
国土交通省が挙げている主なものです。
車種の条件これは登録車(普通車・小型車)の書類です。軽自動車は軽自動車検査協会の手続きになり、必要な書類も違います。
| 書類 | 注意 |
|---|---|
| 移転登録申請書 | OCR申請書第1号様式 |
| 手数料納付書 | 印紙を貼る |
| 譲渡証明書 | 譲渡する側が実印を押す |
| 印鑑(登録)証明書 | 発行から3か月以内のもの |
印鑑証明の「3か月以内」を見落としやすいです。早く取りすぎると、手続きの日に期限が切れていることがあります。
実際の準備は買取店が案内してくれることがほとんどですが、印鑑証明は自分で役所に取りに行きます。
売ったあと:名義変更が済んだか確かめる
名義を変えるのは買った側です。自分では手続きできないので、確かめるしかありません。
ここが本題です。
車を渡したあと、名義を変える手続きをするのは買った側です。自分では手続きできません。
やってくれたかどうかは、確かめないと分かりません。
済んでいないと何が起きるか
これらの手続きを怠ると、道路運送車両法により罰金が課せられることがある他、リコールの案内(車の欠陥に関する重要な通知)、税金や保険のお知らせが届かない、といった支障が生じるおそれもあります。
名義が自分のままだと、自動車税の通知が自分に届き続けます。自分はもう乗っていないのにです。
自動車税がいくらかは車の維持費は年間いくら?にまとめました。
確かめ方
引き渡しのときに、こう頼んでください。
名義変更が終わったら、連絡をもらえますか
これだけです。買取店にとっては普通の依頼です。
2週間ほど経っても連絡が来なければ、こちらから聞いてください。 国土交通省の窓口サイトにも「税金・保険などトラブルの元になりますので手続はお早めに」と書かれています。
ただし、買取店が悪いわけではありません
大事なのは疑うことではなく、確かめることです。
名義変更が遅れる理由は、店の怠慢とは限りません。
- 次に乗る人が決まるまで、店の名義にしないことがある
- 書類の不備で止まっていることがある
- 年度末など、窓口が混む時期は時間がかかる
頼んでおけば、たいてい連絡は来ます。
今日できること
車検証を出して、所有者欄を見るところからです。
① 車検証を出して、所有者欄を見る
自分の名前かどうか。違えば、先に所有権解除の話になります。
② 車検の残りを確かめる
通す前か、通したあとか。通す前に査定を受けておくほうが選べます。
③ 印鑑証明を取るタイミングを決める
3か月以内が条件です。手続きの日が決まってから取ります。
④ 引き渡しのときに「終わったら連絡を」と頼む
これを言うだけで、あとから税金の通知が届く事故をほぼ防げます。
この記事の情報について
公開情報から引いた部分
- 名義変更を怠ったときの支障(罰金・リコールの案内・税金や保険の通知):国土交通省「引越をした時、名義変更した時の手続について」
- 必要書類、印鑑証明の3か月以内、車検証のAタイプ・Bタイプ:国土交通省「車を売買等により名義変更するために必要な書類」
- 「手続はお早めに」:国土交通省「車を売買等により名義変更するためには」
整備士としての見立て(記事の中では「整備の現場から」と付けてあります)
- 名義変更が済んだかを確かめない方がほとんどだ、という実感。現場で見てきた範囲の話で、統計ではありません
確かめていないこと
- 名義変更の申請期限の日数。公式サイトで確認できなかったため、この記事では日数を書いていません
- 買取の相場。車種・年式・走行距離・状態で大きく変わるため、金額は書いていません
- 軽自動車の手続き。この記事は登録車(普通車・小型車)の書類を参照しています。軽自動車は軽自動車検査協会の手続きになります
よくある質問
車を売るとき、名義が自分でないことはありますか?
あります。ローンで買った車は、支払いが終わるまで販売会社や信販会社が所有者になっていることがあります。車検証の所有者欄をご確認ください。また車検証にはAタイプとBタイプがあり、Bタイプは備考欄に所有者の情報が記録されています。
売ったあと、名義変更はいつ確かめればいいですか?
引き渡しから2週間ほど経ったら確かめてください。国土交通省の案内では「税金・保険などトラブルの元になりますので手続はお早めに」とされています。買取店に手続きの完了を連絡してもらうよう、引き渡しのときに頼んでおくのが確実です。
名義変更がされないと何が起きますか?
国土交通省は、手続きを怠ると道路運送車両法により罰金が課せられることがあるほか、リコールの案内(車の欠陥に関する重要な通知)、税金や保険のお知らせが届かないといった支障が生じるおそれがあると案内しています。自分の名義のままだと、自動車税の通知が自分に届き続けます。
売るときに必要な書類は何ですか?
登録車の場合、譲渡証明書、印鑑登録証明書、移転登録申請書、手数料納付書などが必要です。印鑑登録証明書は発行から3か月以内のものに限られます。実際の準備は買取店が案内してくれることがほとんどですが、印鑑証明は自分で取りに行くことになります。
車検を通してから売るのと、通す前に売るのはどちらが得ですか?
一概には言えませんが、車検を通した費用がそのまま査定額に上乗せされるとは限りません。車検を通す前に、いくらで売れるかを先に調べておくことをおすすめします。
この記事の金額・条件は2026年8月30日に公式サイトで確認したものです。制度の改定や各社の都合で変わります。お申し込みやお手続きの前に、公式サイトや契約書で最新の内容を必ずご確認ください。



